どもっ!
え~、お知らせですが…
今日の作品で、この 『GEE-Q・EIJI的黒電影熱病思考方』 で紹介してきた作品の本数が、なななななんと、のべ400本に達しました。いや~、早いモンですね。っつ~事で明日は久しぶりに 『独り言』 でもやって、そこでちょいと 『ある事』 でも発表でもしようと思っております…あ、あんま期待しないで下さい(笑)
っつ~事で今回の記念すべき作品は、『THE WATERMELON WOMAN(ウォーターメロン・ウーマン)』で400本目!

フィラデルフィアのビデオショップで働くシェリル(シェリル・デュニエ)は映画作家を目指す25歳…それでいてレズビアンだった。そんな彼女が1930年代に活躍した黒人女優で“ウォーターメロン・ウーマン”とクレジットされていた女優に興味を持ち、彼女に関してのドキュメンタリー作品を撮ろうとしていた。そんな中、彼女はレンタルビデオショップの客であるダイアナ()と親密な仲になっていく。彼女はシェリルの仕事にも協力的で、ウォーターメロン・ウーマンの正体は徐々に明らかになっていく…。
『ウォーターメロン…』と聞けば、いの一番にハービーハンコックを思い出すのはJAZZ通。んでもってメルヴィン・ヴァン・ピーブルズを思い出すのはブラックムービー通でんがなっ!更にこの『ウォーターメロン・ウーマン』を思い出す人にはブラックムービー検定3級をプレゼントby ジッタリンジン!な~んて言ってもあんま見た人どころか知ってる人も少ないと思いますが、“その手” の作品としてはかなり有名なんですよ、コレ。
監督エ~ンド主演のシェリル・デュニエ、そういえば彼女 “女性スパイク・リー” とも呼ばれてたココでも以前紹介した『My Baby's Daddy』なんかも撮ってます。

実はこの作品を見た当時、この『THE WATERMELON WOMAN(ウォーターメロン・ウーマン)』を製作するに当たって影響を受けたんでないかい?っつ~作品として『GO FISH』という作品の名があがっててさ、俺そっちもチェキったんだけど…製作状況的には確かにクリソツ…だって実際レズの監督が撮ってるしね。ただ大きく違うのは、この『GO FISH』はあくまで“レズ”というテーマを重苦しくなくシャレてんだよね。御幣があるかもしれないけど、それまでマイノリティ感バリバリの中で自らのIDを隠してた人達が、かなりポジティヴな感覚になれたんじゃないかなって思う様なエポックメイキング的作品だったと思う。
それに比べてこの『THE WATERMELON WOMAN(ウォーターメロン・ウーマン)』は、レズという大きなテーマに “人種” というこれまた大きな要素がプラスされる事により、問題提示も更に大きく生々しく描かれていた様に思う。もちろん作品自体のカラーである “ノンフィクション・フィクション” とでも言うのか、正直物凄いインディ感バリッバリな映像が余計にそういった部分をクローズアップしていた様に思うんだ。日本でも随分と同性愛者達のポジションも変ってきたかに思う最近だけど、なんだかんだ言っても彼らにとっては常にマイノリティ的感覚を感じている事は間違いないだろうし、更にこの作品では先にも触れている様に “人種” という部分でその枠は狭めらている。
だからこそ、生々しく、だからこそ大胆に、だからこそ楽しく、だからこそ悲しく…。
1996年ベルリン国際映画祭テディ・ベア賞受賞、1996年クレテーユ女性映画祭観客賞受賞の他にもトリノ、LAなどのレズビアン・ゲイ映画祭でも賞を受賞。その反面、過激なSEX描写も含まれる本作に全米芸術基金(NEA)の助成金が使われていること等からも論争が巻き起こったという色々な意味で物議を呼んだ作品でもある。
見てない、見れないじゃなく、是非『知っていて欲しい』作品の一つですね。
明日は『独り言』っつ~事で!
テーマ:ブラックムービー(黒人映画) - ジャンル:映画
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