今日ね、メタメタにびっくりどっきりメカな出来事があったんです。
車で走ってたら、急に飛び出してきやがったガキがいて…ガキといっても20歳は超えてるだろうってなヤツなんですが、キキ~っと止まって見てみたら、「お前ガラパゴズ諸島に新種の海ガメでも探しに行くんかい!」と言いたくなるようなバカデカいリュックを背負い込み、思いっきり寝癖ボ~ンでサリーちゃんのパパみたいになってる髪型を気にも止めず、なにやら美少女キャラ物の漫画を読みながら歩いてるという、典型的な “ヲタク” だったんですわ。「お前!漫画なんか読みながら歩いてっからひき殺されそうになるんだろうがゴルアアアア!」と怒鳴ってやろうかと思った矢先、俺はその探検家川口浩の着ているTシャツに目が釘付けになった。
彼のTシャツのロゴは、俺らにとってとても馴染み深く、そして思い出深く、毛深く、執念深い映画のポスターそのままのロゴ……プリントされていたのがコレだ! ↓
 ぬうおおお~!!!
俺は怒鳴ることも忘れ、思わず車であるにもかかわらずウイリー走行しそうになる衝動を何とか押さえ、窓から身を乗り出しそいつに話しかけていた
「おいおい、そこのインディージョーンズ!ちょいと質問しちゃったりするけどよ、お前そのTシャツ、“わかって” て着てるよな?????」
そしたらその “魔宮の伝説野郎” ときたら、不快度12%、ビビリ度16%、早く続きを読みたい度72%の表情で、たった一言呟きやがった
「………いえ………。」
俺は、その “いえ” の “え” が聞こえるか聞こえないかの所で、ブレーキの壊れた泉谷しげるのごとく爆発し
「テンメエエエエエエ~!こともあろうに 『BEAT STREET』 のTシャツ着ながらウォーキングコミックエンジョイプレイしてんじゃねえぞゴルアアアアア!しまいにゃお前ん家のフィギュア全部にデーモン小暮のメイクほどこしたろかああああ!」と怒鳴り散らし、あっけにとられる “最後の聖戦野郎” を尻目に、
「この、はみだしチャンピオンがあああ!」
と、全く意味不明どころか、俺自身が色んな意味で終わってるんじゃないかと疑いたくなるような捨て台詞を残し、その場を時速20kmの高速ディーゼルフルパワーで黒煙を撒き散らし、心の中でゴア副大統領に謝りつつ立ち去ってやりやしたとさ。マジやで!!!
とまあ、そんなハートウォーミングな出来事がありつつご紹介したくなっちゃったりする作品は、“ヲタク” じゃないんだけど、好きって感情もここまでいっちゃうと飛んだトラブルに巻き込まれちゃうっていう、あるプロスポーツファン達のお話 『CELTIC PRIDE (邦題タンク・ブラザース/脱線ファンに御用心)』です。

教師のマイク(ダニエル・スターン)は、徹底的に勝ちに拘る熱烈・過激で熱烈な“ボストンセルティックス”ファンなファンファン大佐な訳。しかし、80年代を境に優勝から遠ざかっているセルティックスにイラつく彼は、カミさんからも愛想を付かされている状態。しかし、そんな事には全くメゲずに「アイラブセルティックス!」と叫ぶ始末。片や、マイクと同じくセルティックスファンの配管修理工のジミー(ダン・エイクロイド)も、仕事そっちのけでTV観戦してしまうジャンキーぶり。そんな2人は、セルティックスが負けた夜に酒場で盛り上がってる憎きライバルチームであるユタ・ジャズのスタープレーヤー、スコット(デイモン・ウェイアンズ)をロックオン!しこたま飲ませてヘロヘロにし、ゲームに影響が出るように張り切るが…ヘロヘロになったのはスコットだけでなく、翌朝目が覚めるとセルティックスグッズで一杯の部屋に、スコットを拉致っていたのだった~!!!!!
まず、最近のバスケ映画は実際にバスケシーンも非常にスピーディーで迫力も満点のモノが多いだけに、この作品は時代的にしょ~がないとはいえ、かなり品祖に見える。ま、主役でありNBAのスター選手という設定のデーモン・ウェイアンズ自信がモノホンのプレーヤーじゃないってのも大きく影響しているだろうし、なによりこの作品は “スポコン” じゃなく “コメディ” であるという事もあるしね。そこはまぁご愛嬌という事で。
デーモン・ウェイアンズって人は、ハチャメチャにおバカに徹する作品もあれば、そういった部分を完全に封印した作品もある…この作品は丁度中間というか、おバカキャラじゃないんだけど、COOLに “ヤな奴” を好演してたように思います。ただあくまでこの作品はダン・エイクロイドと、ダニエル・スターンの映画!ってな印象は否めないんですけどね。
俺が思うに、ダン・エイクロイドって俳優は、“単独主役” じゃなく、“コンビ” や “サブ” として抜群の存在感を示してくれると思うんです。よ~く考えてみると彼の作品で “オモロい!” っての、全部そうでしょ?この作品もそうで、彼がいるからこそダニエル・スターンが最高に光ってるんですよね~。まさに縁の下の力持ちってな感じっしょ!。ただ、ちょいと辛口チャンピオンな事を言わせてもらえば…別に好きでも何でもないんだけどね、ダン・エイクロイドって俳優自体は(笑)。
あ、そうそう!セルティックスファンの映画なだけに、もちろんラリー・バードも酒場でチラっと出るけど…ってな感じ(笑)
テーマ:ブラックムービー(黒人映画) - ジャンル:映画
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