ココでもグラフィティの事に関しては『BOMB THE BASE』や『TAKI183』なんて作品をを紹介した時に触れてきたけど、ストーリー仕立てのフィクションであるそれらとは違い、この作品に出演している人物達は皆“GENBA”で実際にBOMBしているライターだし、彼らの口から発せられるのは“セリフ”ではなく“事実”だからこその重みがある。
さて、俺らはこうしてシャバにいる事で何でも出来るわけですが、犯罪を犯し、法に捌かれ、刑に処される人々は、当然の如く“刑務所”に行くわけですよね。もちろん自ら望んで行く人なんてほとんどいないと思いますが、今回御紹介する作品『DOING HARD TIME(邦題ゲット・ア・ライフ)』は、なななんと!!!……ってな感じなんだわさ!
『PIMP The story of my life』ちゅう本、読んだ事ある人も多いと思います。そう、御存知モノホンの“PIMP(ポン引き)”であったアイスバーグ・スリムが作家になって書き上げた自伝的作品ですよね。ま、この本は日本語訳も出版されているし、最近では輸入版ではあるけど“PIMP”の写真集なんかも存在して、ファッション性の面などで特にメディアでも取り上げられる事が多いんですが…
ただ単に“これでもか”という位の“お笑いネタ”をマシンガンの様に繰り出しまくってそれを繋ぎまくった様な『DON'T BE A MENACE TO SOUTH CENTRAL WHILE DRINKING YOUR JUICE IN THE HOOD』や『SCARY MOVIE』とは違い、ある意味社会的とも取れるストーリーをしっかり置くことで、それに準じた白人目線、アフロアメリカン目線でのお互いのイメージや捉え方なんかも皮肉ったらしく描かれている。それぞれの人種がそれぞれの自慢をし、趣味思考を表現し、そして逆に相手に対する不快感や憧れなんかも掴み取れる…彼らの作品の中でもっとも白人の出演率が高いからこそこういった部分が特に明確にされてるように思う訳だ(劇中に流れるのもHIPHOPやR&B以外の曲が多いしね~)。しかも、“反黒人蔑視”な立場から、白人の存在を否定するのではなく、お互いが抱えている感情ってこんなんだろ?みたいな事を、おもしろおかしく表現してくれているところは流石Wayansといったところ!
Lars von Trier監督。2000年に“もう勘弁してくれ!”とまでに主人公を不幸のどん底に落とし込み、観客の号泣を誘った問題作『DANCER IN THE DARK』を監督。そのLars von Trierが“アメリカ3部作”の初っ端として、自ら訪れた事もないアメリカを舞台に、ある意味映画界に挑戦状を叩き付けた様な独創的な作品として世に送り出したのが2003年の『DOGVILLE』。床に白線を引き、セットらしいセットも置かない“インディの演劇”の様な舞台で繰り広げられる今作は、様々なメディアに取り上げられるだけでなく、各国の賞を受賞。そしてその2年後に、3部作の2番目にとして作られたのが今回ご紹介する『MANDERLAY』です。
懐かしい曲、流れてたで~ Fu-Schnickens_can we rock / what's up doc + Shaquille O'Neil↓
優勝経験3回を誇るNCBA(全米大学バスケットボールリーグ)オハイオ大学の名物監督ロイ(Martin Lawrence)。しかしあまりの過激な采配&行き過ぎるパフォーマンスから監督禁止を言い渡されていきなり無色の身に。そいつを知ったキース(Oren Williams)行きいる超弱小中学チームのスメルターズは、彼に対して大胆にもコーチの衣類を試みる。ロイは社会的地位を快復する為のチャンスとみて、なななんと無料でコーチを引き受ける事になる。緊張するとゲロるラルフ(Steven Anthony Lawrence)、バスケよりもシューズが大事なワン・ラブ(Eddy Martin)、顔面でボールを受けるのが得意なゴッグレス(Gus Hoffman)、ボールよりも甘いものといったフージィー(Logan McElroy)と、ロクな選手が揃っていないチームに、ロイは頭を抱える。しかもキースの母親ジーニー(Wendy Raquel Robinson)は、これまでのロイの素行から彼を酷く警戒しちゃうんだなこれが。しかも本来やる気満々で引き受けた仕事じゃないんで、選手も笛拭けど躍らず、前途多難なロイだった…。
ピンプ色バリバリのインチキくせ~牧師ドンもお約束の二役で演じてやす。
監督のSteve Carrと言えばCubeの『Next Friday』や『Are We Done Yet?』などといったオモロいコメディを撮ってるけど、相も変わらず“車で移動中にトラブル発生”なんてシーンも(笑)。パンクでボ~ン、水たまりバシャ~みたいな(笑)
それからこの作品のサントラ出手てるのかしんないけど、ま~懐かしいトコ絡めたいい感じの音使ってるんだな~。↑でもあげたFu-SchnickensもそうだけどChubb Rockだろ、L.T.Dだろ、Islelyだろ、B.E.Pだろ、House of painだろ、Outkastだろ、Paul Ankaまで(笑)
それから!最高!綺麗!ビューティフル!彼女は『A Thin Line Between Love and Hate (邦題)』にも出演してっからMartin Lawrenceとは初めてじゃないんだけど、すっげ~セクシーなんだわ!美しい人ってのは何も煌びやかな格好して、ゴージャスな役やんなくても輝くんだよね!